
バリオスの人気&難曲で、ショパンへの強い憧憬を感じる佳曲。テクニック的には、バリオスらしいフィンガリングの難しさ(天地や左右への強烈な拡張)も多いが、ハイポジションとハイポジションでのセーハ・半セーハの克服も重要なレッスンポイント。曲構成は8部+イントロ&コーダと、大規模で、各々が魅力的であるが、「情熱の」にふさわしく、心の赴くままに書かれたような印象を与えるも、実は西洋音楽的に、概ね建設的に構成されている。ロマン派的な要素あふれる抒情性を持つ曲であるが、テクニックの難しさに翻弄されないよう、ぺぺタスお馴染みの全方面的な徹底解説で高名な難曲を克服しましょう