バリオスの作品で、名曲「アルハンブラの想い出」と双璧をなすトレモロの名曲。
きわめてロマンチックな曲でもあり、多くのギターファンから愛好されていますが、その際立って困難なフィンガリングによって、弾きこなすには敷居の高いレパートリーでもあります。
【イントロ-前半トレモロ-中間展開-後半トレモロ】と大きく分けて4部構成になっている規模の大きい曲。
メロディックで抒情的なメロディーがトレモロに彩られ、トレモロ自体は、メロディーが終始、1弦に配置されていることもあり「アルハンブラ」に比べ容易ですが、それさえも覆すほどのフィンガリングの困難さは、ハイポジションの多用&ハイポジションでのセーハ&左右の広い拡張や困難な押弦形状の多用によって、ピッキングの容易さなどは、吹き飛んでしまいます。
しかし、ハイポジション&そこでのセーハの攻略は、フィンガリングの実力向上に最も有効なトレーニングであり、一般的なセーハの悩みは、間違いなくこれの攻略によって克服されるともいえます。
それほどハイポジションの攻略はフィンガリングテクニックにとって効果的です。
このレッスンでは、トレモロのテクニック&練習方法について一切触れておらず、【音楽解説】【フィンガリング解説】【トレモロ部以外のピッキング解説】を行っています。
(注)当作にはトレモロピッキングの解説は含まれていません。「フィンガーピッキング・サイエンスシリーズ>(新)トレモロ徹底攻略」の併用を合わせてご検討ください