セゴビアの委嘱によりサルスエラの名手トローバが作曲した大傑作。セゴビアの生涯にわたる愛奏曲となったこの曲は、かの大天才ラヴェルが絶賛したことでも知られる、正にギター史に燦然と輝く超名作。 「これを弾かずに、何がクラシックギターだ!」と言えてしまう程の曲です。 セゴビアはクラシック音楽を奏する楽器として「ギター」の地位を確立すべく、様々な偏見や固定概念と戦ったわけですが、ギター最大の武器【音色の多様さ】を最前面に打ち出して、「ギターは小さなオーケストラである」事実を全世界に知らしめたことは歴史的事実。 そしてこの曲こそ、セゴビアが「武器を行使するにあたり最も頼りにした曲」でした。 さあ、レパートリーにしてください。技術的には中級レベルで十分弾きこなせます。