「ブラジル民謡組曲」第2曲であるショティッシュ・ショーロは、組曲中、最も軽快で明るい曲想で、単独レパートリーとしても好ましい。中級スキルで充分に弾きこなせることも嬉しい。
組曲中、他の曲同様【A-B-A-C-A】のソナタ形式で、各部とも音楽的に特徴が明確で、その特色を明確に表現したい。
主長調のAメロは明るく軽快に。
Bメロは並行単調なので、愁いを帯びて。
アッパーストラクチャー・コードで構成されるCメロは、ショーロの原点でもある低音弦でのメロディー歌い上げが特長。
各部を個性豊かに表現できるよう仕上げたい。
また技術的に容易な部分でも、人間工学的に体全体を活用するテクニックの練習に好適。
ぜひ末永く親しみたい佳曲。