ポンセの力作「組曲イ短調」の末尾を飾るドラマチックでダイナミックな佳曲「ジーグ」です。規模の大きめな上昇・下降スケールが華やかに配置され、ステージでの見栄えも良い、カッコいい曲です。 セゴビアとのコラボでバロック期リュート奏者～ヴァイスの未発表組曲との触れ込みで発表された「組曲イ短調」は５曲から成る組曲ですが、なかなかの佳曲ぞろいで、単独で演奏されることも多い曲が並びますが、この「ジーグ」は派手でカッコいいので、よく取り上げられたレパートリーです。 テクニック的には中級でトライ出来る内容ですが、ピカード的スケール(imで奏される単音奏法)の克服が大きなテーマ。それには生まれつきの個人的素養が大きく影響するので、自分の適性に合わせ、いかなる代案を用い、自分のテクニックを構築するか、という非常に大きなテーマに取り組む、格好の素材になります。 ギターに取り組むうえで必須のテーマなので、頑張ってください。この曲は必修ともなりましょう。